加瀬直輝、好調アピール「数字こだわる」 いわきFC鹿児島キャンプ

 
「数字にこだわる1年にしたい」と決意を語る加瀬=1月31日、鹿児島県立サッカー・ラグビー場

 大卒2年目の快速サイドアタッカーが好調だ。1日はチーム全体でランニングなどの軽い調整を行ったいわきFCのMF加瀬直輝は、ここまでの鹿児島キャンプで高パフォーマンスを披露。右ウイングバック(WB)の定位置確保に向け「この調子で(アピールを)続けていきたい」と意気込んでいる。

 1月28日の鹿屋体育大との練習試合では、クロスから1アシストを記録。同31日のJ2藤枝戦では相手DFの裏を突く抜けだしから得点の起点となったほか、クロスでも複数の好機をつくった。

 今季は「周りを生かしながら自分も輝く」をテーマに掲げる。「自分が仕掛けることばかり考え、視野が狭くなってバタバタしてしまった」という昨季の反省を踏まえ、今季は「ほかの選手をよく見て、会話もするようにしている」という。

 藤枝戦では早速、DF照山颯人やDF大森理生(りお)と息の合ったプレーを披露した。「周りが自分の使い方を分かってくれて、求めてくれるようにもなった。昨季よりやりやすくなっている」と手応えも感じている。

 昨季は、27試合0ゴール2アシストで「結果を残せなかった」と悔やむ。だからこそ、今季は「『とにかくチームのために』という思いが強くなっている。前だったら少しサボっていた守備も、今は100%の力でやっている」と明かした。

 一回り大きくなって、狙うはチーム内アシスト王だ。加瀬は「数字にこだわる1年にしたい」と決意を語った。(小磯佑輔)