いわきFC、サイドチェンジに勝機 30日、アウェーで秋田戦

 
「攻撃の起点になりたい」と意気込む石田=27日、いわき市・いわきFCフィールド

 サッカーJ2のいわきFCは30日、アウェーのソユースタジアム(秋田市)でブラウブリッツ秋田と対戦する。いわきの通算成績は2勝3分け1敗で、順位は20チーム中7位。秋田は2勝1分け3敗で12位。午後2時開始予定。

 昨季の秋田との対戦成績は1分け1敗。ロングボールからのサイド攻撃を徹底する秋田に対し、いわきはこぼれ球の奪い合いや堅守をかいくぐるパス回しで相手を上回りたい。

 27日の公開練習では、中盤でボールを奪うと素早く逆サイドへ展開し、ゴールに迫る「秋田対策」の練習を繰り返した。田村雄三監督は「秋田の弱みがあるサイドで、攻撃をスピードアップしたい」と展望した。

 石田「攻撃の起点に」

 いわき加入2年目のDF石田侑資が着実に経験を積んでいる。昨季はけがもあり、リーグ戦42試合中22試合の出場にとどまったが、今季はカップ戦を含めた公式戦6試合に出場中。攻撃参加に強みのあるDFとして、直近2試合で1得点と攻撃面に課題を残す今のいわきへの貢献が期待される。石田も「攻撃の起点になりたい」と意気込む。

 「『運べるセンターバック』が強み」と自身を見詰める。直近の山形戦では後半9分から出場し、切れのあるドリブルで攻撃にアクセントを加えた。昨季までは「感覚的だった」というポジショニングにも磨きをかけており「相手を見ながら立ち位置を取れるようになってきた」。第3節鹿児島戦では素早いサポートから先制点をアシストした。

 今後の課題として守備での状況判断を挙げた。「山形戦は2対1の形がつくれているのに、2人とも奪いに行けなかったことがあった。もっと良いものを目指さないと」と成長を誓う。

 現在は途中からの起用が続くが、狙うは当然、先発だ。「良いプレーを続けていればチャンスは来る。今はそのための準備を続けるだけ」。石田は謙虚な姿勢で挑んでいる。(小磯佑輔)