いわきFC、いざ雪辱へ 13日ホームで強敵・清水と対戦

 
強敵清水との一戦へ闘志を燃やす照山(右)=10日、Jヴィレッジスタジアム

 サッカーJ2いわきFCは13日、ホームのハワイアンズスタジアムいわき(いわき市)で首位清水エスパルスと対戦する。午後4時開始予定。

 いわきの通算成績は3勝4分け2敗で、20チーム中10位。清水は6勝1分け2敗。両者の対戦成績はいわきの2敗。1―9、1―7といずれも大敗を喫しており、いわきは何とか雪辱を果たしたい。

 照山「守備は任せろ」

 昨季との違いを見せつける時がきた。昨季2試合で計16点を奪われた「天敵」との戦いに向け、田村雄三監督は「昨年の反省を踏まえ、勝つためにどうするか、しっかり考えたい」と意気込む。

 清水はJ1昇格に最も近いチームの一つと目される。昨季いわき戦でハットトリックを達成したFWチアゴ・サンタナやMF中山克広は移籍したが、GK権田修一、MF乾貴士ら主力が残留。田村監督は「うまい選手がしっかり頑張るチーム。ボールを奪いに来るスピードは、ほかにはないレベルだ」とした上で「乾選手をどう抑えるか考えないといけない」と警戒する。

 昨季との違いを示すという意味で、キーパーソンになりそうなのがセンターバック照山颯人だ。今季加入で清水への苦手意識もない守備の要は「自分が相手選手の後ろについて、前を向かせなければそこから一発で失点することはない」と闘志を燃やす。いわきが今季から取り組む「丁寧につなぐ攻撃」の起点も担っており、「ビルドアップ(攻撃の組み立て)はこの数試合、徐々に良くなってきている」と手応えを口にする。

 「強い相手だが、ここで勝たないと上に行けない」。ホームのサポーターの前で、新戦力がチームを勝利に導く。(須田絢一)