ルヴァン杯サッカーあす2回戦 いわきFC、J1新潟に食らいつく

 
清水戦に出場するMF大西〈19〉=13日、ハワイアンズスタジアムいわき

 サッカーJ2いわきFCは17日、ホームのハワイアンズスタジアムいわき(いわき市)で行われるYBCルヴァン・カップ1次ラウンド2回戦で、J1アルビレックス新潟と対戦する。試合は「福島民友プレゼンツマッチ」と題して行われる。新潟には昨季までいわきの主力として活躍したMF宮本英治、DF遠藤凌が所属しており、古巣対決としても注目が集まる。両チームにこの一戦への思いを聞いた。

 MF大西、清水戦の自信胸に

 「先輩に食らいついていきたい」。いわきのMF大西悠介は、国士舘大時代に3学年先輩だったMF宮本英治(新潟)との対戦に向けて挑戦心をあらわにする。

 「プレースタイルは多少異なるが、尊敬する選手」と宮本への憧れを語る。共に過ごしたのは1年足らずだが、「英治くんは気さくで優しいユーモアのある人。学年を気にせずに話しかけてくれて、すごいうれしかった」と大学時代を振り返る。中盤が本職の大西、宮本の2人がともに出場すれば、対面しての「直接対決」が実現しそうだ。

 大西は前節の清水戦で3試合ぶりのフル出場。直近の2試合で途中交代の原因となっていた警告を受けず、チームに貢献することができた。一時は「全然楽しくない」と話していた攻撃の組み立てだったが、今は「少しずつ楽しくなっている」と話す。ボールを受ける際のポジショニングが改善されており、「さらに(経験を)積み上げていきたい」と継続を誓う。

 負けこそしたものの、昇格候補筆頭の清水との一戦で成長を実感している。大西はチームを代表するように意気込みを語った。「清水相手にもあれだけできた。(新潟戦は)誰が出ても、清水戦のようにいわきらしいサッカーを繰り広げたい」(小磯佑輔)
 
 新潟2選手、古巣いわきに闘志

 昨季までいわきを支えた新潟のMF宮本英治とDF遠藤凌は、古巣が相手だからと手加減するつもりはなさそうだ。「いわきを抑える自信はある」と、闘志をみなぎらせている。

 いわきの成長を象徴するような2人だ。JFL時代の2021年にいわきに入団した宮本は、絶対的な主力として3年間フル稼働。2度の昇格とJ2残留に貢献した。宮本は「頑張りが結果につながり、楽しかった」と振り返る。

 新潟からの育成型期限付き移籍で約1年半プレーした遠藤は、実は大学時代にもいわきから入団を打診された選手だ。出場機会を求めていたプロ2年目に再度オファーを受け、いわきに加入。通年で出場した昨季に「すごく成長できた」とした上で、「いわきには拾ってもらった恩がある」と語る。

 いわきを離れて間もない2人だが、口をそろえて「成長した姿をいわきサポーターの前で見せたい」と意気込む。「いわきのFW陣を抑える自信はある」と遠藤が語れば、宮本は「対戦はめちゃくちゃ楽しみ。いわきをたたきのめしたい」と不敵な笑みを浮かべた。

240416iwakifc7020.jpg※写真=古巣との一戦に向けて「めちゃくちゃ楽しみ」と話す宮本(右)と遠藤