過密日程でも「攻撃の質上げる」 いわきFC、28日アウェーで栃木戦

 
「チームのために実力を積み上げていくしかない」と覚悟を示す山下(右)=24日、いわき市・いわきFCフィールド

 サッカーJ2いわきFCは28日、アウェーのカンセキスタジアムとちぎ(宇都宮市)で栃木SCと対戦する。いわきの通算成績は4勝4分け3敗で順位は20チーム中8位。栃木は3勝3分け5敗の16位。昨季の両者による対戦成績は1勝1敗の五分。午後2時開始予定。

 いわきは6試合1クールに勝ち点「9」を積み上げる目標を掲げている。今節で勝利すれば開幕から最初のクールに続いての目標達成となる。

 また、栃木戦からは中4日で千葉戦、中2日で愛媛戦と連戦に入る。田村雄三監督は「今季で一番きつい連戦になると思う。栃木の守備を崩し、もっと攻撃の質を上げて連戦を乗り越えたい」と語った。

 山下、主力返り咲きへ奮起

 2021年のJFLからJ3、J2と3年間、全試合で先発出場を続けてきたMF山下優人が前節の大分戦で4年ぶりにベンチ外となった。ベンチ外となったことに山下は「ミスも多かったし、自分の力が足りないだけ」と冷静に分析した。

 所属6年目でチーム最古参となった今季、第7節の秋田戦までは先発出場を続けていたが、第8節の藤枝戦からはシステム変更もあって、途中出場が続いていた。

 田村監督は「当たり前だが状態の良い選手が試合に出場し、例外という選手はいない。山下も安泰ではないということ」と厳しい言葉を口にした上で「山下という名前が出たことで選手間で感じるものがあったのか、練習でもチームの士気が高まっている」と話す。

 ベンチ入り、そしてスタメン復帰に向けて山下は「(ベンチ外になったことを)しっかりと受け止め、自分の全てを見つめ直し、チームのために実力を積み上げていくしかない」と覚悟を示した。(副島湧人)