いわきFCのスタジアム整備、議論継続 スポーツ庁事業の採択内定
サッカーJ2のいわきFCのホームスタジアム整備を巡り、チームを運営するいわきスポーツクラブ(SC)は4日、先進的な施設の構想・計画策定を支援するスポーツ庁の「スタジアム・アリーナ改革推進事業」の採択が内定し、議論を継続すると発表した。当初は昨年度までに整備の方向性を含む構想をまとめる方針だったが、財源や候補地のさらなる検討が必要として再応募した。来年6月までのスタジアム整備計画提出に向け、議論を加速させる考え。
いわき市で大倉智社長が会見し、発表した。今後スポーツ庁と正式に契約を結び、整備構想を年度内にまとめる方針。大倉社長は「今後の議論で出てきた将来像を基に、いわき市の現状を加味しながらスタジアムの場所や財源、機能などの計画を作っていきたい」と語った。
いわきSCは昨年度に同事業の採択を受け、まちづくりや教育、文化活動を担う委員20人がスタジアムの基本概念や機能などについて分科会で議論したほか、子どもや若者、サポーターからも意見を募集。新たなスタジアムについて、「町の構造を変える」「常に時代の先をゆく可変的」「教育・学びを支える」「人が集い『偶然の出会い』が生まれる」などの将来像をまとめたという。
本年度の分科会では、スタジアム建設に向けての財源や参画企業の募集、具体的な立地場所を中心に議論する。今後分科会の日程やメンバーなどを決める方針。
いわきFCが参入するJ2のライセンスはスタジアム施設基準の例外申請によって交付されており、来年6月までに具体的な整備計画をJリーグに提出することが求められている。大倉社長は「事業とスタジアム整備計画を並行して検討しながら、Jリーグに提出する計画をまとめていきたい」と話した。
活動報告の本作成
いわきSCは、スタジアム計画に関する活動報告としてパンフレットと本を作成する。パンフレットはA4判。本では活動報告のほかにチームの歴史も掲載する予定。今後販売や配布方法などを決めていくという。
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