いわきFC、3連敗で19位に後退 サッカーJ2、群馬の守備崩せず

サッカーJ2第35節-。いわきFCは17日、アウェーの正田醤油スタジアム群馬(群馬県)でザスパクサツ群馬と対戦、0―1で敗れ、3連敗となった。通算成績は9勝10分け16敗で、順位は22チーム中19位に後退した。
いわきは前半、左サイドを起点に好機をつくった。しかし、FW有田稜のシュートがクロスバーに当たるなど、ゴールを奪えずにいると、前半30分に群馬にCKから先制点を許した。後半は相手陣内でボールを持つ時間を増やしたが、最後までゴールネットを揺らすことはできなかった。
いわきは次戦の23日、ホームのいわきグリーンフィールド(いわき市)で21位ツエーゲン金沢と対戦する。午後6時開始予定。
【評】いわきは群馬の守備を崩せなかった。前半は左サイドから連動したパスワークで相手ゴールに迫ったが、FW有田のミドルシュートがクロスバーを直撃するなど、決定機を逃した。逆に耐える群馬に前半30分、CKから先制点を許し、追いかける展開を強いられた。後半はボールを保持し、攻勢を強めたが、5バックを敷いた相手の守備とGKの好セーブでゴールを阻まれた。(佐藤智哉)
いわき、また無得点
横パスは通ったが、相手を崩す縦パスが通らない時間帯が続いた。いわきは群馬の守備ブロックを割れず、2戦連続の完封負け。強みとする縦への推進力をそがれた時、打開する糸口を見いだすことができなかった。MF岩渕弘人は「選手同士の意思疎通がうまくいかなかった」と反省した。
J2で4番目に失点の少ない群馬を相手に、守りを固められる前に点を取りたかった。しかし、先制点を献上して攻めあぐねた。直近4試合での4得点いずれもセットプレーから奪った群馬にCKから得点を許したことが響いた。
「ボールを持たないサッカー」が武器のいわき。ボールを奪ってから敵陣の空いたスペースを突くことは得意だが、この日は課題とするボールを持って意図的に前進する攻撃を仕掛けたが、打開することはできなかった。
得点の可能性を感じさせたのは、両サイドに張ったDF嵯峨理久、MF永井颯太、MF加藤悠馬のドリブルと群馬の守備ブロック外から入れるクロスだったが、ゴールには結びつかなかった。
その嵯峨は後半31分に負傷退場。再び離脱となれば、いわきの攻撃にとって大きな痛手になりそうだ。
「3連敗は痛い。どれだけ(気持ちを)切り替えて、大胆にプレーできるかが大事になると思う」。岩渕は淡々と語った。リーグ戦は終盤に入り、残りは7戦だ。いわきはJ2残留の正念場を迎えている。(小磯佑輔)