いわきFC、2回戦進出 ルヴァン杯サッカー、FC大阪に2-0快勝

 
【F大阪―いわき】後半26分、先制ゴールを決めるいわきのMF山口(手前)=花園ラグビー場

 サッカーJ2のいわきFCとJ3の福島ユナイテッドFCは13日、YBCルヴァン・カップの1次ラウンド1回戦に臨んだ。

 いわきはアウェーの花園ラグビー場(大阪府東大阪市)でJ3のFC大阪を2―0で下し、2回戦進出を決めた。福島はホームのとうほう・みんなのスタジアム(福島市)でJ2のロアッソ熊本と対戦し、1―2で敗れた。

 いわきの2回戦は4月17日。ホームのハワイアンズスタジアムいわき(いわき市)でJ1のアルビレックス新潟と対戦する。午後7時開始予定。

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 【評】いわきが実力を見せつけた。試合は前後半を通じ、いわきがボールを保持してF大阪がカウンターからゴールを目指す構図となった。前半からいわきが多くの好機をつくると、後半は完全にペースをつかんで相手を押し込んだ。後半26分、クロスに飛び込んだMF山口が先制点を決めた。さらに細かい崩しからFW近藤が2点目を奪い、突き放した。(小磯佑輔)

 山口、歴史刻む先制弾

 投入から7分後、すぐさま結果を出し起用に応えた。後半19分から途中出場したMF山口大輝は先制点を決めてチームのルヴァンカップ初勝利に貢献。「正直にうれしい」。笑顔がはじけた。

 後半26分、FW谷村海那が敵陣でロングボールのこぼれ球を拾い、ピッチを滑らせるようにクロス。ゴール前へ走り込んでいた山口がスライディングしながらゴールに押し込んだ。「海那を信じて走った」

 鹿児島戦から中3日で迎えたこの試合、いわきは先発7人を入れ替えて臨んだ。「チャンスをつかめ」と伝え選手を送り出した田村雄三監督。控え中心での勝利に、スタメン争いも活性化しそうだ。山口も「誰しもスタメンで出たい。練習から大切に取り組みたい」と話す。

 チームは「3・4・3」から守備時には「4・4・2」へ布陣を変える新戦術に挑戦。カウンターにつながるプレスも何度か成功した。指揮官は「いろんなことができた方が良い」と戦いの幅を広げたい考えだ。

 4月17日の2回戦で対戦するJ1新潟には、昨季までいわきの主力だったMF宮本英治、DF遠藤凌の2人が所属する。山口はにやりと笑った。「J1相手に(自分たちが)どこまで通用するか楽しみ。2人をやっつけたい」(小磯佑輔)