研究者や自治体関係者が意見交換 浪江で復興学ワークショップ

大学間連携や今後の活動方針などについて意見を交わす出席者
福島イノベーション・コースト構想推進機構は4日、浪江町で「福島復興学ワークショップ」を開き、大学や自治体の関係者がリスクコミュニケーションと放射線研究をテーマに意見交換した。
研究者らの相互交流や連携促進を目的に昨年に続いて開催。本県の復興に向け、東京電力福島第1原発事故の被災地で教育研究に取り組む長崎、弘前、東京、大阪各大の研究者や、被災自治体の担当者ら約90人が参加した。
各大学が浪江町や富岡町、飯舘村など各地での取り組みを紹介。続いてパネル討議を行い、大学間連携や今後の活動方針などに意見を交わした。
出席者からは「震災・原発事故から間もなく10年。次の10年に向け、これまでの取り組みなどをリスト化して共有できないか」「復興の段階は各自治体で異なる。福島の本当の復興のために連携を強めていきたい」などの意見が出された。
- プロジェクト資金目標達成 震災10年、県内高校生などに県産品贈る
- 大熊周辺海域に生息「イボニシ」...2年以上の通年成熟現象確認
- 「サイクリングコース」設定!楢葉町観光、10年後100万人目標
- 原子力災害、アバター操作で仮想訓練 福島医大開発ソフト活用
- 国責任「非常に甘い認定」 避難者訴訟、仙台高裁と結論正反対
- 原発事故、国の責任否定 東京高裁・避難者訴訟、東電賠償は拡大
- 学校給食、福島県産食材「44.2%」活用 相双・いわきは5割超
- 福島県の将来像...「3視点」調和社会目指す 次期総合計画素案
- 【証言あの時】元復興相・根本匠氏 停滞していた「中間貯蔵」
- 震災遺産から考える復興 県立博物館企画展、学芸員が解説