原子力災害の現状と課題、研究成果を書籍に 福島大の准教授ら刊行
東京電力福島第1原発事故から8年が経過した中、福島大の清水晶紀准教授と丹波史紀客員准教授らは、原子力災害の現状と課題に関する研究成果をまとめた「ふくしま原子力災害からの複線型復興 一人ひとりの生活再建と『尊厳』の回復に向けて」(ミネルヴァ書房)を刊行した。
同書は、同大の災害復興研究所などが2011(平成23)年と17年に実施した双葉郡住民の実態調査などを基に、地域と暮らしの再建に何がどう影響したのかを明らかにしている。
また、被災者の生活再建と地域再生に向けた社会システム構築を目指し、「複線型復興」という政策提言もしている。
清水、丹波両氏は「日本が経験したことのない広域で長期にわたる原発事故の影響はまだ続いている。そこで政策、情報、福祉、経済などの多角的な視点から分析した。ぜひ手に取ってほしい」と語った。定価は6500円(税別)。
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