新地と請戸市場4月にも再開 相馬双葉漁協、水揚げ量拡大へ

 

 相馬双葉漁協は4月にも、新地町の新地支所魚市場と浪江町の請戸地方卸売市場で、水揚げした魚介類の入札による販売を再開する。両市場の再開により、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故後、操業日数や規模などを限定して福島県沖で行われている試験操業の水揚げ量の拡大を図る。

 20日にいわき市で開かれた県漁連の県地域漁業復興協議会で、市場の運用が了承された。

 震災で被災した両市場の復旧は昨年までに完了している。今後、職員配置の検討や仲買人との協議などを進め、流通体制を再構築する。

 新地町の釣師浜漁港と浪江町の請戸漁港で水揚げされた魚介類は現在、相馬市の相馬原釜地方卸売市場に陸送で集荷されている。

 相馬双葉漁協の立谷寛治組合長は会合後、取材に対し「自分の港に水揚げし、競りができれば喜びもひとしおと思う」と述べ、操業意欲の向上につながることを期待した。