サツマイモ生産加速 楢葉で来年度、作付面積70ヘクタールに

 
収穫を報告する松本町長(右)

 楢葉町が東京電力福島第1原発事故による避難指示解除後、主力品目として栽培を進めるサツマイモの来年度の作付面積が、最大70ヘクタールになることが17日、分かった。目標とする50ヘクタールの作付けを大幅に上回る見込みで、サツマイモを軸とした農業再生を加速させる。

 松本幸英町長が、収穫報告のため県庁に内堀雅雄知事を訪問し、見通しを示した。来年度は新たに地元農家26戸が参入し、生産農家は現在の2戸から計28戸に増えるほか、生産部会も設立する。

 松本町長は「収益性が高くなるよう工夫を重ねる」と述べた。

 町は2017(平成29)年に作付面積約1.5ヘクタールから生産を開始し、本年度は約42ヘクタールで作付けした。9月には町内にサツマイモの貯蔵施設が完成。通年出荷の態勢を整えている。