1号機のロボット内部調査...3月14日再開、東京電力福島第1原発

 

 東京電力は10日、福島第1原発1号機原子炉格納容器のロボットを使った内部調査を14日に再開すると発表した。2月の調査までに確認された堆積物についてより詳細なデータの入手を目指すほか、中性子を検出できる機器を使った調査も計画している。調査は19日まで6日間の日程で行う。

 今回投入するロボットは、前回の調査で取り付けた「ガイドリング」と呼ばれる輪っかに沿って、原子炉圧力容器下部の土台「ペデスタル」の外周へ向かう。前回同様、目視での調査となるが、見つかった塊状の堆積物について高さや広がり方、傾斜など具体的なデータを収集する。

 中性子を測定できる機器を使った調査も予定。溶融核燃料(デブリ)とみられる堆積物から放たれる中性子の検出を想定する。今後の調査では、核種を分析できるロボットの投入も控えており、こうした調査結果を踏まえ、廃炉の最難関とされるデブリ取り出しに向けた検討材料を集める。