東電、第1原発の低圧水動作確認を見送り 15日以降へ

 

 東京電力福島第1原発2号機の溶け落ちた核燃料(デブリ)の試験的取り出しを巡り、東電は13日、原子炉格納容器の貫通部に残る堆積物の除去作業で、予定していた低圧水を噴射する機器の動作試験を見送った。試験は15、16の両日に行われる。

 この貫通部は、デブリを取り出す遠隔操作機器「ロボットアーム」の投入口。東電によると、13日は貫通部の上部にあり、放射性物質を含むダストの飛散を抑制するミスト噴射機の動作確認を実施。これを受け、格納容器内のダスト濃度を監視する必要があるため、低圧水を噴射する機器の動作試験を15日以降に遅らせることにした。

 東電は16日にも、低圧水により堆積物を取り除く作業を始める予定だったが、工程を精査する方針。