原発事故の損害賠償総額3兆4593億円 さらに増加見込み

 
原発事故の損害賠償総額3兆4593億円 さらに増加見込み

 原発事故の損害賠償で、東京電力が被災者や被災した事業所などに支払った賠償金の総額は2月21日現在、約3兆4593億円に上る。

 このうち、被災者個人に対する賠償額が約1兆3663億円、売り上げ減少などの損害があった事業所などが約1兆5900億円、自主避難などへの賠償が約3528億円に上る。また賠償が合意に至っていない時点で支払った仮払補償金約1502億円も含まれる。毎月1000億円を超える支払いが続いている。

 県内は原発事故による避難が長期化し、原発事故の根強い風評被害を背景とした新たな損害の発生も続いている。原子力損害賠償紛争審査会が昨年12月に新たな指針を示しており、東電の賠償金支払いはさらに増加が見込まれている。また、国が東電に請求する原発事故の除染費用については環境省が約3兆5000億円に上るとの見通しを示している。