「聖火リレー」応援自粛や縮小の可能性 新型コロナ感染症拡大で

 

 東京電力福島第1原発事故の復旧の拠点となり、昨年ようやく全面再開を果たしたサッカーナショナルトレーニングセンター「Jヴィレッジ」(楢葉町、広野町)。全国を巡る東京五輪の国内聖火リレーは、震災と原発事故で被災した浜通りの「復興のシンボル」の一つでもあるこの施設から26日にスタートする。

 東京五輪・パラリンピック組織委員会は、国内で新型コロナウイルス感染症が拡大していることから、聖火リレーの沿道での応援を自粛したり、各日の最終地点で聖火到着を祝うイベント(セレブレーション)会場への入場を制限することなどを検討しているものの、現時点では中止や延期などは行わない方針だ。しかし出発地となるJヴィレッジで予定されている国内聖火リレーのスタートを祝う式典は、当初の計画よりも出席者が制限されるなど規模は縮小となる見通しとなっている。

 組織委は、聖火リレーが始まる2週間前となる12日に県内リレーの概要を発表するほか、少なくとも1週間前となる19日までには具体的な実施方法を公表する方針だ。