【数字で見る】福島県内4147人犠牲 震災と津波、土砂災害など

 

 県の被害状況即報(2月5日現在)によると、東日本大震災と津波、土砂災害などにより県内で計4147人が犠牲となった。市町村別では、南相馬市が最多で、636人が津波に巻き込まれるなど1153人が亡くなった。次いで多い順から浪江町で623人、相馬市で486人、富岡町で476人、いわき市で468人が死亡した。

 地震により土砂崩れが各地で発生。須賀川市で農業用ダムが決壊、約150万トンの水が流出して7人が死亡、1人の行方が分かっていない。白河市では大規模な土砂崩れにより、12人の命が奪われるなど内陸でも被害が拡大した。

 原発事故などに伴いピークの2012(平成24)年5月に県内外で16万4865人(県内10万2827人、県外6万2038人)が避難生活を送った。3万6192人(県内7220人、県外2万8959人、避難先不明13人)に減少したが、ピーク時の約2割がいまだ避難を余儀なくされている。避難と長引く避難生活で体調が悪化して命を落とすなど「震災関連死」も確認された。関連死と認定された人は犠牲者4147人の半数以上の2316人に上り、過酷さが浮き彫りとなっている。

 住宅被害は全壊が1万5435棟、半壊が8万2783棟、一部損壊が14万1054棟に達した。けが人も多く、重傷は20人、軽傷は163人。