佐藤雄平氏退任、6人で「知事選」 震災後初、内堀雅雄氏当選

 

 2014(平成26)年10月9日、震災、原発事故後初となる知事選が告示された。佐藤雄平氏の退任に伴う新しい復興のかじ取り役として、過去最多となる6人が名乗りを上げた。

 立候補者には、佐藤県政を副知事として支えてきた内堀雅雄氏のほか、双葉町長を辞職したばかりの井戸川克隆氏、福島市長選に立候補し落選した男性、いわき市長選に立候補し落選した男性らの姿があった。結果は、自民、民主など、相乗りした主要政党の支援を受けた内堀氏が全投票数の68.4%(49万384票)を獲得し大勝、佐藤県政の路線が継続されることとなった。

 自民党県連の候補者擁立には混乱があった。同県連は、佐藤氏が退任を表明する前の8月、元日銀福島支店長の男性に立候補を要請する方針を打ち立てた。だがその後、佐藤氏が退任を表明し当時副知事だった内堀氏の擁立が取り沙汰されると風向きが変わり、内堀氏支援へ方針が転換された。