【数字で見る】双葉郡内高校通学の生徒、震災前の25%まで減少

 

 原発事故で避難指示が出た12市町村では27小学校、15中学校と6県立高・分校が移転や臨時休校を余儀なくされた。大熊町と双葉町の4小学校2中学校は現在も避難先で授業が続く。両町では子どもたちが古里に足を運ぶ機会を設けるなど、郷土愛を育む教育活動に力を入れる。

 県教委によると、12市町村の小中学生は震災前年の2010(平成22)年度は8388人だったが、本年度はその11%となる960人にとどまる。双葉郡内の高校に通う生徒の数も10年度の1500人から大きく減り、本年度は378人(ふたば未来高三島長陵校舎を除く)と震災前の25%まで減少した。浪江町には18年度に、なみえ創成小中学校、飯舘村には本年度、草野、飯樋、臼石の3小学校と飯舘中が統合した小中一貫の義務教育学校「いいたて希望の里学園」が開校した。