【数字で見る】福島県、工場新増設735件 新規雇用1万7000人

 

 東日本大震災が起きた2011(平成23)年から20年末までの10年間で、県内には735件の工場が新増設(敷地面積1000平方メートル以上)された。内訳は新設が385件、増設が350件。県や国が導入した各種支援制度の効果が大きく、約1万7000人の新規雇用につながったとみられる。

 地域別では多い順に県中163件、いわき135件、県北122件、相双116件、県南105件、会津94件だった。年別でみると、最大200億円を補助する県の「ふくしま産業復興企業立地補助金」の交付が始まった12年度が最多の102件に上り、翌13年も同数を維持した。

 補助金を活用した新増設はその後落ち着き、年間47~80件で推移。ばらつきはあるものの、おおむね08年のリーマンショック前の水準を維持している。昨年は新型コロナウイルス感染拡大で計画する新増設を見送る動きが広がり、前年比21件減の55件にとどまった。