「空飛ぶクルマ」夢見て!南相馬に福島ロボットテストフィールド

 
2019年に開所した福島ロボットテストフィールドの研究棟

 ロボットの研究開発拠点「福島ロボットテストフィールド(南相馬市、浪江町)」の中核施設となる研究棟は2019(令和元)年9月30日に開所、人を乗せて空を移動する「空飛ぶクルマ」など世界最先端のロボット開発が本格化した。

 19年はほかにも、浜通りの復興が相次いで動きだした。2月は県が相馬市に整備した県水産資源研究所が本格稼働した。4月には東京電力福島第1原発事故の対応拠点となっていたJヴィレッジ(楢葉町、広野町)が8年1カ月ぶりに全面再開。ならはスマートインターチェンジなど、高速道の整備も進んだ。

 第1原発立地町でも大きな動きがあった。政府は4月、立地町としては初めて大熊町大川原、中屋敷両地区の避難指示を解除、住民の帰還が始まった。町の新庁舎は5月に業務を開始、復興へ新たな一歩を踏み出した。