【59市町村・この10年】会津リバティ運行開始 南会津町

 
新型特急リバティ会津が運行開始。会津田島駅に到着した一番列車のホームには大勢の人々が出迎えた=2017年4月21日

 東日本大震災では、町民らボランティアが炊き出しなどを行い、被災地を支援した。2011年6月、歴史的景観を残す前沢地区の一部が国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された。

 同年7月に新潟・福島豪雨が町を襲った。河川の氾濫や土砂崩れによって町内の国道が一時寸断。一部地域は孤立状態となり、町民が不安の日々を過ごした。15年の豪雨被害でも一部交通網が寸断され、激甚災害指定を受けた。

 13年6月には、県内で初めて「乾杯条例」が制定され、17年4月には、東京・浅草駅と同町の会津田島駅間直通の新型特急「リバティ会津」が運行を開始した。18年8月には南郷トマトが農林水産物や食品のブランドを守る地理的表示(GI)保護制度に登録された。

 19年8月には、東京五輪でアルメニア共和国のホストタウンに登録された。21年は、特別養護老人ホームなどで県内最大となる新型コロナウイルス感染症のクラスター(感染者集団)が発生した。