【59市町村・この10年】英国と築いた友好関係 本宮市

 
運動施設を訪れ、子どもたちと交流するウィリアム王子=2015年2月

 本宮市は英国と交流を深めるようになった。英国のウィリアム王子が2015(平成27)年、被災地視察の一環で、市内の子ども向け運動施設「スマイルキッズパーク」を訪れたことがきっかけ。市は17年にバラなどが楽しめる英国庭園を市内に整備。同年から中学生らを英国に派遣する国際交流事業「未来へつなげる もとみや英国訪問団」を展開し、現在も英国と友好関係を築いている。

 また市は、震災後に「福島のへそのまち」として県内外にPRを始め、11年12月に全国へそのまち協議会に加盟した。

 震災時、近隣市町村からの応援だけでは災害対応が十分にできなかった反省を踏まえ、広域的な交流が必要と考えて加盟。12年1月には同協議会の市町村と災害時における相互応援協定を結んだ。

 19年の東日本台風では、阿武隈川の氾濫などで中心市街地が広く浸水し甚大な被害を受けたが、同協議会のつながりで多くの支援物資や義援金が寄せられた。