【59市町村・この10年】マチュピチュ村と協定 大玉村

 
現地で調印式に臨んだ大玉村関係者=2015年10月、ペルー・マチュピチュ遺跡

 2015(平成27)年、「空中都市」として知られる南米ペルーのマチュピチュ村と友好都市協定を結んだ。大玉村出身で初代マチュピチュ村長を務めた野内与吉さん(1895~1969年)が築き上げた功績が縁で、マチュピチュ村の最初の提携相手に選ばれた。

 また、村営だったあだたらの里直売所について、18年2月に、村民が株主のおおたま村づくり株式会社が指定管理者となった。震災後は風評被害や野菜類の出荷制限により、売り上げが落ち込んだが、生産者の出荷品目の増加や売り場面積の拡大などにより、18年度には07年のオープン以来初めて、売り上げ額が2億円を超えた。

 村は14年に「日本で最も美しい村」連合に加盟。19年には景観保護を目的に県内で初めて、太陽光発電設備の設置を規制する条例を制定した。また同年から基幹産業の農業を守ろうと、村産米のブランド化に着手。数年計画で生産基準の設定などに取り組んでいる。