【59市町村・この10年】新米人気ふるさと納税 湯川村

 

 2014(平成26)年度から、ふるさと納税の返礼品として地元産の新米コシヒカリを寄付者に贈っている。コメどころ湯川の魅力を全国にPRするほか、原発事故の風評対策として地元のコメ農家支援につなげている。

 毎年9月まで寄付の申し込みを受け付け10月から新米などを贈る。寄付金は15、16年度に3億円を超えたが、返礼品の規制で19年度は1億7千万円超だった。

 本年度はコロナ禍で例年に比べ積極的なPRなどは行わず、19年度より減少したが、リピーターを中心に43都道府県から1億5000万円超が寄せられた。

 湯川米のおいしさなどを動画や新聞で伝えるPR事業も積極的に展開した。東京都の米穀店「スズノブ」社長で、品質や特徴などに精通した「五ツ星お米マイスター」として活躍する西島豊造さんが協力した。西島さんから「粒感や甘さ、粘りなどのバランスが良い。上品で高級感があり、ブランド化すれば売れる」との評価を受けた。