【59市町村・この10年】復旧バンクでプロ選手走る 泉崎村

 
泉崎国際サイクルスタジアムの災害復旧完了記念式で一流の走りを見せるプロ選手たち=2013年8月

 家屋の被害は全壊62戸、半壊323戸、一部損壊625戸に及んだ。

 被害を受けた公共施設は泉崎国際サイクルスタジアム、農業者トレーニングセンター、弓道場。県体育協会が管理する同スタジアムはバンクにひびが入り、照明が傾くなどした。

 スタジアムは2013(平成25)年8月に復旧工事が完了し、同月21日には災害復旧完了記念式が行われた。

 東京電力福島第1原発事故の避難者を保健福祉総合センターに16人、泉崎カントリービレッジに130人受け入れた。川内村、富岡町、浪江町、双葉町、南相馬市、いわき市から避難してきた。教育施設や通学路などの除染を行った。

 震災で住宅が大規模半壊以上の被災者や原発事故の避難者が13年3月31日までに天王台ニュータウン、都橋住宅団地の分譲地を購入する際、土地販売代金の半額を移住特別支援金として交付する制度を創設した。

 16年4月、大震災で被災し移転新築した役場新庁舎で業務を開始した。