【59市町村・この10年】廃校舎に役場庁舎移転 平田村

 
庁舎移転でテープカットする関係者。廃校舎を役場庁舎に利用したのは県内初となった=2015年9月

 東日本大震災では、東京電力福島第1原発周辺の自治体から一時、300人以上の避難者を村中央公民館で受け入れた。

 村は役場旧庁舎が老朽化したため、合併60周年を迎えた2015年に庁舎を移転した。新庁舎は旧永田小校舎を改修した建物で、廃校舎を役場庁舎に利用したのは県内で初めてだった。

 16年には蓬田、小平両中を統合し、ひらた清風中が開校、17年には新校舎が完成した。20年には旧役場庁舎跡地に幼保連携型認定こども園「村立ひらたこども園」が開園した。小野高平田校は19年に閉校となった。

 18年にはジュピアランドひらたの「世界のあじさい園」に展示されたアジサイの品種数が372品種となり、ギネス世界記録に認定された。

 原発事故の風評をきっかけに村内で栽培が始まったトウガラシの一種「ハバネロ」は村の名物となった。道の駅ひらたが「日本一辛い村」を掲げ、ハバネロを使ったソフトクリームやカレーで人気を集めている。