二本松・小浜中「古関裕而の校歌誇り」 校歌制定由来看板設置

 
校歌制定由来の看板設置を喜ぶ生徒会役員と設置委員会の代表

 福島市出身の作曲家古関裕而が作曲した小浜中(二本松市)校歌の制定由来看板が16日、同校正面玄関前に設置された。生徒たちは「誇りを持って校歌を歌っていきたい」と話している。

 校歌制定65周年と古関をモデルにしたNHKの連続テレビ小説「エール」の放送が重なった今年、同窓会、歴代PTA正副会長会、岩代ライオンズクラブ、岩代小浜の歴史と文化を護る会の4団体で組織する設置委員会が中心となって制作し、同校に贈った。

 同校は1947(昭和22)年に開校。その後、校歌制定の機運が高まり、当時の学校、PTA関係者一丸となった取り組みで8年後の55年に制定された。作詞は当時福島大教授だった源後三郎氏。古関への橋渡しには、歌手の伊藤久男が関わったという。

 こうした制定までの由来が記された看板は16日、生徒会役員7人と設置委員会代表の手によって除幕、披露された。

 除幕式に続き体育館で開かれた記念式典では、大内英克設置委員長、大内正男同窓会長、高橋一彦校長があいさつし、校歌の由来、設置に至った経緯などを生徒に紹介した。

 生徒を代表して伊東星空さんが「制定されるまでの歴史に触れ感動した」と感謝の言葉を述べた。久岐華奈さんの伴奏で、古関作曲の校歌を全員で斉唱した。