音楽のミキシングとは?(3) 不要な周波数を削る

 
最新のEQ。このように音が視覚化されている

 ハロー☆ 前回4パートのバンドに例えて音量調整でバランスを整えようということになった。それぞれのパートの大小の調整なのでイメージもしやすいかと思う。

 ちなみに、基本の音量バランスを取った後でも、ギターソロや重要なフレーズなどのタイミングでは、その間だけグイッと音量を上げて、他より目立つようにする。業界的には「○○をツく」と呼ぶ。

 さて、音量調整だけではこの辺りまでが限界。EQ(イコライザー)の登場だ。

 EQとは周波数を変化させる作業。車やステレオにも高音、低音の調整機能が付いており、アレもEQ。だがミキシングでのEQ作業は性質が異なるんだ。車などのEQは好みの音質に仕上げる調整。ミキシングでも同じ調整は行うが、不要だったり、他のパートとぶつかり合っていたりする周波数を的確に見つけて削り落とす作業が最重要なんだ! それは時に彫刻に例えられたりする。