【わらじおどり(下)】福島一体、熱い踊り

 
4年ぶりに通常開催された福島わらじまつりでパレードに参加する記者。沿道と一体となり、わらじおどりを楽しんだ=4日

 本番の日がやってきた。福島わらじまつり初日の4日が練習の成果を見せる舞台。熱く焼けたアスファルトの上でわらじおどりに挑んだ。

 舞台は国道13号。片道約1キロのコースを30分間、時計回りにパレードする。福島市の目抜き通りの中心に立つことだけでも貴重な体験だ。大観衆の中、パレードが始まった。

 大わらじを先頭に13団体、約960人の出場者が一斉に動き出した。「民友法被」に袖を通し、同僚らと踊り始めた記者。ありがたいことに先頭の配置だ。眺めは良く、体も軽い。観衆の様子を見回せるほど余裕があった。

 それにしても沿道は隙間がないほどのにぎわいだ。4年ぶりの通常開催を実感する。今年は新型コロナウイルス禍による出場の人数制限はない。出場者と沿道が一体となり、夏の風物詩を楽しんでいるようだ。

 パレードでは、練習の成果が出たのか、何とか周囲と同調して踊り流すことができた。「中途半端な踊りはできないぞ」との思いだけだ。ただ、20分もたつと疲れが出てしまい、表情がこわばる。

 その時、アナウンスが流れた。「あと10分です。自由に踊ってください!」。最後の10分間は、一緒に参加したクラップスチアリーダーズらと力を振り絞った。記者は「わっしょい! わっしょい!」と声を出しながら、基本のわらじおどりで動き続けた。

 終了後、大粒の汗を流して空を見上げると、達成感が込み上げてきた。4年ぶりに帰ってきた福島市の本来の夏がそこにあった。

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