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蒲生岳
< 標高 828m >
(只見町)


南西側の叶津から見た蒲生岳。天をさすようにとがった山容は登山者の挑戦を待ち受けているようにも映る
   
山を楽しむ
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天をさすようにとがった山容
     
   

 「会津のマッターホルン」の異名を取る蒲生岳。天をさすようにとがった山容、雪で削られ露出した岩石が荒々しい。初心者には、ガイド付きの登山が安全。
 南斜面の久保登山コースは、山頂を真上に見ながら急斜面をひたすら登る険しい道。登山口付近の「カタクリ公園」を抜けると、一気に急こう配になる。前かがみになって地面に手をつきながら登っていく。「牛も千里、馬も千里。ゆっくり行ったほうがいい」。地元ガイドの五十嵐欣也さん(74)のアドバイス。途中で何度も腰を下ろし、したたる汗をぬぐい、上がった息を整える。
 「夫婦松」を過ぎた辺りから岩場が多くなる。行く手を遮る巨岩を、足元に注意しながらロープを頼りに移動する。岩に大きな横穴があいた「鼻毛通し」までくれば山頂は近い。
 やっと到達した山頂は360度の大パノラマ。登りの苦しさを吹き飛ばす絶景で、会津朝日岳、浅草岳など奥会津の山々を見渡すことができる。眼下には山あいに大きくS字を描く只見川。深緑の水面に山や空を映す姿が美しい。
 五十嵐さんは、下山ルートに北尾根から西斜面を通る小蒲生登山コースを勧める。頂上付近の岩場を除けば比較的緩やかで、ブナなどの広葉樹林を抜ける。野鳥のさえずりや、ブナの枝葉を揺らす風が心地よい。
 下山後は久保登山口前の「上原清水」でのどを潤す登山者が多い。踏破した蒲生岳を見上げながら飲む清水は格別のうまさだ。

     
只見町役場近くにある日帰り温泉施設「只見温泉保養センター」。蒲生岳からは車で約15分。食事も楽しめる
■参考コース・時間
 ▽久保登山口(1時間20分)→山頂(1時間30分)→小蒲生登山口(15分)→久保登山口
■問い合わせ先
 ▽
只見町観光まちづくり協会=電話0241・82・5250
   
(2007年7月6日 〔山を楽しむ〕文・佐藤雄司 写真・永山能久)
 

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