自民、得票率減らす 05年衆院選と比較、9.4ポイント減
第21回参院選福島選挙区では民主の金子恵美氏(42)と自民の森雅子氏(42)が、共産の宮本しづえ氏(55)と社民の小川右善氏(57)を抑えて初当選、新人4人による戦いを制した。県内の得票状況を衆院の5つの選挙区に当てはめるなどして分析する。
比例代表の政党別得票率は、2005(平成17)年の衆院選比例区と比べ、民主は10.4ポイント増の44.5%と大きく躍進、03年衆院選以来、4年ぶりに国政選挙の得票で県内「比例第一党」となった。自民は9.4ポイント減の29%にとどまり、「逆風」をまともに受けた形となった。公明は0.5ポイント減の10.6%、共産は0.2ポイント減の6%、社民は0.1ポイント減の5%だった。
05年衆院選と今回との比較を衆院選の選挙区別でみると、民主は5選挙区すべてで得票率が伸びたのに対し、自民はいずれも減少した。5選挙区のうち、民主で最も増加率の大きいのは5区の11.2ポイント増。逆に、自民は5区が11.2ポイント減と、5選挙区の中で最大の減少率となった。
公明は5区で1ポイント増の13.5%となったが、他の4選挙区でいずれも減少、伸び悩んだ。社民は2区で0.2ポイント増の4.6%、4区で05年衆院選と同じ6.2%を確保した。
共産は1、2の2選挙区で05年衆院選をわずかに上回った。
(2007年7月31日 福島民友参院選ニュース)
|