衆院選で自民5区決定せず 党本部、調整を継続
「12月2日公示―14日投票」で行われる衆院選で、自民党本部は28日、比例代表単独候補の追加公認を発表したが、党県連から同日までの候補者決定を要望された福島5区の公認候補を発表しなかった。5区については、立候補を表明したいずれも前職の坂本剛二氏(70)、吉野正芳氏(66)=比例中国=の候補者選考を県連から一任されているが、同日も調整を継続しているとみられ、公認決定は公示直前まで進められる見込み。
坂本、吉野両氏は同日、いわき市で支援者へのあいさつ回りを続けた。坂本氏は、29日に同市の後援会事務所開きを行い、立候補の意思をあらためて示す見通し。吉野氏も啓発用の文書などを作るなど、立候補への準備を進めている。
党本部に28日までの公認決定を求めていた県連に、党本部からの連絡はなかった。杉山純一幹事長は「党本部に決定を委ねている。待つしかない」と語った。党本部は27日、県連に対し、いずれが公認となった場合も対応できるよう準備を進めるよう指示している。
自民の5区公認候補選定をめぐっては、党本部の茂木敏充選挙対策委員長は25日の記者会見で「勝てる候補であることを前提に、安倍晋三総裁が判断する」と選定の方針を示している。
(2014年11月29日 福島民友衆院選ニュース)
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