各陣営、票上積み全力 小選挙区、浮動票獲得に照準
第47回衆院選は11日、投票まであと3日に迫り、県内5小選挙区の16候補による浮動票の争奪戦は激しさを増す。各陣営は、大票田を中心に遊説や個人演説会を展開し、支持固めの最終段階に入った。党幹部クラスを応援に投入、浮動票へのアピールを強める陣営もあり、当選ラインへの到達に向けて戦術を駆使している。
【1区】各種情勢調査で先行が伝わる亀岡偉民候補は他候補の追い上げを警戒。最終盤には閣僚級の応援を得て、無党派層の取り込みを狙う。金子恵美候補は浜通りで個人演説会を開き浸透を図るほか、大票田の福島市、地盤の伊達市を軸に票の上積みを進める。渡部保子候補は比例東北の候補と一体で党政策の浸透に力を入れる。
【2区】根本匠候補は、前復興相の実績を前面に支持を固める。11日には地元・郡山市で総決起大会を開き、組織の引き締めを図る。岡部光規候補は1日30回の街頭演説で、若さと行動力をアピールする戦術を徹底、浮動票獲得による票の上積みに奔走する。平善彦候補は、安倍政権に批判的な無党派層からの支持獲得に照準を絞る。
【3区】農村部などで前半浸透に努めた上杉謙太郎候補は、票田の須賀川、白河両市に打って出て若さや、地元の与党議員の必要性を強調。前半地元を離れた玄葉光一郎候補は中盤から個人演説会で存在感を示した。最終盤は地元の田村市などで支持固めを進める。横田洋子候補は米価下落の影響を受けた農家への支援などを強調する。
【4区】情勢調査でリードする菅家一郎候補は後援会組織を引き締める一方、候補擁立を見送った民主支持層の切り崩しに力を注ぐ。小熊慎司候補は地盤固めに手応えを得る。支援を受ける元衆院副議長渡部恒三氏の支持層の票読みを進め、民主票の取り込みを図る。田中和加子候補は街頭演説で党政策を訴える。小川右善候補は街頭演説などで党支持層を固める。
【5区】吉野正芳候補は候補者調整で比例近畿に転出した前職との共闘も含め、自民支持層への働き掛けを強める。知名度のある政務官の応援で無党派層への浸透も狙う。前半に県内全ての仮設住宅を一巡した吉田泉候補は市全域で個人演説会を重ね、党幹部の応援も得て安倍政権への批判票をはじめ、浮動票の取り込みを進める。吉田英策候補は党所属県議の地盤の平、勿来両地区を重点に浸透を図る。
(2014年12月11日 福島民友衆院選ニュース)
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