増子、岩城氏が優位/参院選・本社世論調査
第22回参院選で、福島民友新聞社は公示日の24日と25日の2日間、読売新聞社と共同で世論調査を実施、調査結果と本社取材網の取材を加味して序盤の情勢を分析した。福島選挙区(改選2)では、民主党の増子輝彦候補(62)=国民新党推薦、自民党の岩城光英候補(60)の両現職が優位に戦いを進め、民主党新人の岡部光規(41)、みんなの党新人の菅本和雅(42)の2候補が懸命に追う展開になっている。共産党新人の岩渕友候補(33)は浸透に全力を挙げている。ただ、有権者の約4分の1に当たる2割強が意中の候補者を決めていないなど流動的な面もあり、今後、情勢が変化する可能性もある。
増子候補は、民主支持層の約6割を固め、推薦する国民新党や連立を組んでいた社民党から支持を得ている。政権交代後の業界団体の支持構図の変化に伴い、農林水産業の約4割に食い込んだほか、商工自営業や労働者にも強みを発揮している。地域的には、地元郡山市などの衆院2区と4区で優勢に展開。世代別でも各世代に浸透している。
岩城候補は、自民支持層の約7割を固め、政権の盟友だった公明支持者の5割近くの支持を固めた。農林水産業、商工自営業など従来からの自民支持基盤を固めつつある。地域的には、地元の衆院5区で優位に立つ。20代や50〜70歳以上に支持を広げている。
岡部候補は、民主支持層のほか、社民支持層の4割近くから支持されている。菅本候補は、みんなの党支持層の7割弱を固めた。岩渕候補は、共産支持層の7割強を固めた。
(2010年6月26日 福島民友参院選ニュース)
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