内堀氏支援の理由を語る茂木委員長（左）

　任期満了に伴い１０月９日告示、２６日投開票で行われる知事選で、自民党本部は１７日、前副知事の内堀雅雄氏（５０）を支援する方針を決めた。
　茂木敏充選対委員長が党本部で党県連の岩城光英会長（参院福島選挙区）らと会談し、方針を伝えた。県連は党本部の方針に同調する考えで、既に内堀氏の支援を決定している民主党など主要な与野党による相乗りの構図が事実上固まった。
　会談後、茂木氏は内堀氏の支援を決めた理由について「福島の復興を継続的に加速させたいとの観点から、復興のさまざまな経緯に精通し県内各地から信頼が厚い内堀氏を支援したい」と説明した。既に民主、社民両党県連や公明党県本部などが内堀氏の支援を決めている経緯について「県民の力を結集することが知事選では極めて重要。首長や経済界も加わった選挙の枠組みにわれわれも入れていただければ」と党派を超えた連携を目指す考えを強調した。
　内堀氏は「県民党」を掲げて政党からの推薦を受けない方針を示しているため、自民党本部は支援の形を取る見通しだ。
　党本部の方針について、杉山純一幹事長は「（党本部の方針に）従う約束をしている」と同調する考えを示した。支援の在り方については「内堀氏の考え方も聞きながら決めたい」とし、近く役員会と選挙対策委員会を開き、支援に関する協議を本格化させる。
　一方、県連は一度は独自候補を擁立しながらも、党本部の推薦しない方針を受けて擁立を断念した経緯がある。選挙戦で前線に立つ各支部は「県連に対する信頼を失っている」（県連幹部）状況で、一枚岩で対応できるかが焦点となる。
（２０１４年９月１８日　福島民友・県内選挙ニュース）