福島商 逆転勝ち 春季東北地区高校野球県大会が開幕
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【若松商ー福島商】10奪三振の完投勝利を収めたエース高野伸也(右から2人目)に駆け寄る福島商ナイン=あいづ球場
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第60回春季東北地区高校野球県大会は16日、会津若松市のあいづ球場で開幕した。初日は1回戦1試合を行い、福島商が3ー2で若松商に逆転勝ちした。福島商は、若松商に先制を許したが、中盤、敵失に乗じて手堅く攻め、2点のビハインドを覆した。大会は、県内6支部の予選を勝ち抜いた32校と、春の選抜高校野球大会(センバツ甲子園)出場で予選免除となった特別枠の聖光学院を加えた33校が出場。上位3校に与えられる東北大会(6月・山形県)の出場権を争う。第2日の17日はあいづ、鶴沼(会津坂下町)押切川公園(喜多方市)の3球場で2回戦8試合を行う。
福島商エースの高野、けが乗り越え粘投
エースの奮闘が、チームの勝利を呼び込んだ。福島商の右腕高野伸也(3年)は146球の粘りの投球で、7安打されながらも10奪三振。「序盤はリズムに乗れなかったが、みんなに助けてもらった」。開幕戦のプレッシャーから解放され、ほっと息をついた。
高野は2月に腰を故障。支部大会で完投したが、不安を抱えたまま登板。初回いきなり2暴投で自らピンチを広げ、2点を失った。「立ち上がりはプレッシャーがあったが、徐々に良くなった」と菅原裕一監督。2回以降は得意のスライダーと直球を巧みに投げ分け、打者を翻弄(ほんろう)した。
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