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  聖光学院 挑戦の夏 (下)
全国への課題
普段着の野球貫く 本番へ向け戦い始まる

全国への課題

決勝の2日後には練習を再開したナイン。甲子園に向けた戦いはすでに始まっている

  県大会の激戦を戦い抜いた聖光ナイン。しかし「感動の瞬間」は一瞬だった。

 翌日のミーティングでは、斎藤智也監督の厳しい声が響いた。「あのエラーは何だ。勝ち急いだのか」「あの投球はなんだ。精神的な影響か」。

 東日大昌平との決勝では、「勝ったら甲子園」という意識が知らず知らずのうちにナインの心理におよび「普段着の野球」ができなかった。斎藤監督はナイン一人一人のプレーを指摘し、自ら反省させた。「あの場面で崩れるようでは、それまで信じてやってきた自分たちの野球を否定していることになる。『勝つ資格はない』とさえ一瞬思った」と斎藤監督。

 甲子園に向けた戦いはすでに始まっている。ナインに疲れた様子や浮かれた雰囲気はない。決勝の2日後には練習を再開。「調整ではなく、一回りも二回りも成長して甲子園に乗り込みたい」。エース横山貴明(3年)は頼もしく語る。

 横山は県大会で全試合に登板、決勝では要所を締めてチームの勝利に貢献した。斎藤監督も「春以降、チームの大黒柱として成長してくれた。横山で勝負すると決めていた」と評価する。だが「横山しかいない」という言葉の陰には、2番手以降を担う2人の2年生投手の成長を待ち望む気持ちがある。

 遠藤昌史(2年)と中多惇(2年)。ともに登板はしたものの準々決勝以降は横山に頼ることに。マウンドで一人戦う先輩を「助けてあげたかった」という。同時に自身の未熟さを思い知らされた。主将松本剛(3年)は「来年のことも考えると経験を積んでおいた方がいい」と気に掛ける一方、「チームを背負わせるつもりはない。2年生らしく思い切り投げればいい」と見守る。
 県大会で浮き彫りとなったそれぞれの課題を克服し、ナインは全国に挑む。

(2009年7月29日 福島民友高校野球特集【聖光学院 挑戦の夏】)

 

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