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 ▽準決勝
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聖光学院、全開の12安打 史上初の4連覇か

聖光学院、全開の12安打 史上初の4連覇か

【聖光学院―小高工】1回裏聖光学院1死三塁、山口が先制の右前打を放つ。捕手横山=開成山球場

 第92回全国高校野球選手権福島大会第10日は22日、郡山市の開成山球場で準決勝2試合を行い、4年連続7度目の甲子園出場を狙う第1シード聖光学院と、4年ぶり2度目の優勝を目指す光南が決勝進出を決めた。
 聖光学院は小高工と対戦。序盤から着実に得点を重ね、9−2の7回コールドで勝利を収めた。
 決勝は23日午後1時から、同球場で行われ、出場88校の頂点に立つチームが決まる。

 中軸、火噴き勢い最高潮
 中軸のバットが火を噴き、打線は一気にエンジン全開状態となった。聖光学院の3番山口宏希(3年)、4番遠藤雅洋(2年)は2人で6安打5打点の固め打ち。大会史上初の4連覇に向けて勢いは最高潮を迎えた。
 本塁上に閃光(せんこう)が走った。3、4回とコンパクトなスイングから右方向にきれいなライナー性の打球が飛んでいった。準々決勝で無安打だった山口。初回に流れを呼び込む先制打を放つなど三塁打2本を含む3安打、2打点の大暴れだ。
 斎藤智也監督の「昨日から一気に(振りの)切れが上がった。山口を軸に打線を組んでいいと思った」との言葉通りの活躍だった。
 しかし、山口は至って冷静。「たまたま打った。できることをやるだけ」と気を緩めることはない。それは最後の夏に懸ける思いから。「応援している控えの選手たちも苦労がある。ワンプレーの重みを感じている」。昨夏をレギュラーとして経験した唯一の存在として責任感を背負いながらプレーし続ける。
 日替わりでヒーローが現れる聖光学院。「一人一人が信念を持ってバットを振った結果。ほめてやりたい」。斎藤監督は最上級の言葉で選手をたたえた。前人未到の頂はすぐそこだ。
(2010年7月23日 福島民友・高校野球ニュース)



 

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