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須賀川は粘る野球貫く 須藤中心に守備で対抗
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【聖光学院―須賀川】8回裏聖光学院無死一、二塁、ピンチを迎えマウンドに集まる須賀川内野陣=開成山球場
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以前と変わらない胸に刻まれた「S」の文字が41年ぶりに、決勝の舞台に戻ってきた。甲子園初出場を狙った須賀川は、決勝の舞台でも持ち前の「諦めない野球」を体現したが惜敗、甲子園にあと一歩のところで戦いの幕を下ろした。主将の林和茂(3年)は「頼もしいチームメートに恵まれた3年間だった。悔いはない」と晴れ晴れとした表情を浮かべた。
昨秋の県大会8強から決勝進出を果たした。「人間的な成長」を木村保監督は躍進の要因に挙げた。震災から1カ月、練習できない日々が続いた。「これから野球ができるのか、やってもいいのか」。不安がよぎる中、林や小針翔太(3年)ら多くの選手が自主的にボランティアに精を出した。「できることをやろう」。選手が自分で考えての行動だった。林は、震災で「野球ができることは当たり前じゃなかったと分かった」と打ち明ける。
決勝は、エース須藤渉(3年)を中心に粘り強く守り、反撃の機会を伺う格好。8回無死一、二塁のピンチでは、夏6試合を投げ抜いた須藤に「最後だぞ。一つ一ついこう」とナインが気持ちを確かめ合い、無失点に切り抜けた。
ノーシードから勝ち上がった須賀川。「後輩には聖光学院の壁を越えてほしい」。林は「優勝」の二文字を次の世代に託した。
(2011年7月29日 福島民友・高校野球ニュース)
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