球児と共に頑張ろう 相馬東高・高田さん思い込める
須賀川市で14日行われた全国高校野球選手権大会の大会歌「栄冠は君に輝く」の収録には、部員のほとんどが避難所生活を経験した相馬東高合唱部も参加、県内外の高校生とハーモニーを響かせた。
学校再開から間もない5月初旬に同プロジェクトへの参加が決まり、短い期間を利用して練習に励んだという。
部員の高田裕子さん(17)は津波で自宅が流され、1カ月以上避難所生活を経験した。「目標ができ、練習に集中することで気持ちが前向きになった」と心境の変化を振り返る。
収録本番では「高校球児たちと『共に頑張ろう』という思いを歌に込めて歌った」と充実した表情を浮かべた。
収録後、兵庫県の高校生から激励の寄せ書きを受け、部長の根本英美理さん(17)が代表して同校の校歌の一節「夢を形に」という書を贈る場面もあった。
(2011年5月15日 福島民友・高校野球ニュース)
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