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歳内、気迫の16奪三振 終盤に勝負強さ

歳内、気迫の16奪三振 終盤に勝負強さ

【聖光学院―日南学園】日南学園打線から16三振を奪い、勝利を呼び込んだ聖光学院のエース歳内=甲子園

 最後に決めたのはやはり、この男だった。10回1死二塁の好機、打席に立ったのは聖光学院のエース歳内宏明(3年)。やや高めに浮いた球を右前にはじき返すと二走が一気に生還、歳内はナインの歓喜の輪に包まれた。
 苦しい試合だった。最大の武器の縦に落ちる「スプリット」の切れも良く、直球も140キロ台をコンスタントに出し、調子自体は悪くはなかった。
 しかし、日南学園打線はボールになるスプリットには手を出さず、ストライクの変化球は徹底的にカットしてきた。その結果、甘く入った直球を狙い打ちされた。16個の三振の山を築いたが、一方ではファウルで粘られたため投球数は149球にも達した。カット打ちによるプレッシャーからか、暴投で2点も献上した。
 いつもは冷静な歳内だが、終盤は気力を振り絞り声を出しながら投げた。ベンチで見守る斎藤智也監督も「あまり見たことのない姿だった」と必死の投球を振り返る。歳内自身も「最後の方はきつかった」と本心を漏らした。
 それでも、ここ一番で勝負を決めた。「打線に助けてもらってきたので、あそこは自分で決めたかった」。ここまで無安打だったにもかかわらず、最後には強い意思がサヨナラ打を生んだ。
 目標とする全国制覇にまだ一歩を踏み出したばかりだが、今回の勝利の意味は大きい。「これから勝ち抜いていくために、初戦で苦しいゲームを経験できたのは収穫だった。昨年の自分なら粘ることができなかった」。甲子園の大舞台で歳内は進化を続ける。
(2011年8月7日 福島民友・高校野球ニュース)



 

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