西武と仮契約を交わし晴れやかな笑顔の佐藤投手（中央）と母の久江さん

　西武にドラフト５位で指名された光南高の佐藤勇投手（１８）は１５日、西郷村で球団の水沢英樹スカウトとの入団交渉に臨み、契約金３０００万円、年俸５００万円（金額は推定）で合意、仮契約を結んだ。
　交渉後、水沢スカウトから西武の帽子をかぶせてもらい、「素晴らしい先輩方と一緒に成長していきたい」と晴れやかな表情でプロ野球界に進む決意を新たにした。水沢スカウトによると、入団発表は来月中旬に行われ、背番号が明らかになる。
　入団交渉後の記者会見で佐藤投手は「震災で苦しんでいる人を元気づけられるように頑張りたい」と故郷への思いを口にした。同席した母の久江さん（５２）に対し「女手一つで育ててくれた母に一つずつ恩返ししていきたい」と感謝を述べた。
　佐藤投手に付き添った菅波智之監督（４３）は「寂しさもあるが応援していきたい」と、教え子の晴れ姿に感無量の様子だった。
（２０１２年１１月１６日　福島民友・高校野球ニュース）