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聖光ナイン反撃、意地の1点 勝沼好打「勢いづけてやる」
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【東海大相模−聖光学院】8回表聖光学院無死、勝沼が右越えの二塁打を放つ=阪神甲子園球場
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東海大相模の想定外の先発に聖光学院打線が本来のつながりを欠く中、8番勝沼拓海(3年)が意地の一振りを見せた。斎藤智也監督が「意表を突かれた」と明かすように、聖光打線は相手エースの左腕小笠原慎之介(3年)の直球対策に重点を置いてきた。試合では右腕吉田凌(同)が先発、鋭いスライダーと速球を前に、7回まで2安打と本塁が遠かった。
0−6で迎えた8回。「憧れの場所で大胆に」。前夜、父一(はじめ)さんから届いた激励のメールを胸に勝沼は打席に立った。「自分が勢いづけてやる」。2球目に投じられた内角低めの変化球に冷静に反応、体を閉じてバットを振った。勝沼が放った打球は快音を残しながら右翼手の頭上を越え、ワンバウンドでフェンスに直撃する二塁打に。フォームを修正するため、素振りを繰り返した成果が実った。続く9番森久保翔也(同)が右前に安打を放つと、勝沼は勢いよく本塁まで走り抜け、待望の「1」がスコアボードに刻まれた。しかし、反撃は続かなかった。
1年から勝沼を指導してきた横山博英部長は「3年間積み重ねてきたものを全て見せてくれた」と成長を喜んだ。「聖光学院で学んだことを誇りに思う」。憧れの場所で高校野球を終えた勝沼の表情は澄みきっていた。
(2015年8月13日 福島民友・高校野球ニュース)
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