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「ロンドンで恩返しを」 4年越しの思い乗せ久保倉選手決意
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2大会連続の五輪出場が決まり、意欲を示す久保倉選手=11日、新潟市・新潟アルビレックスRC本社
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本県を拠点に練習するアスリートがまた一人、ロンドン五輪出場を決めた。日本陸上競技連盟が11日に発表した五輪代表選手。母校の福島大を拠点に練習する女子400メートル障害の久保倉里美選手(30)=新潟アルビレックスRC=は北京に続く2大会連続出場を決め、「多くのサポートがあっての出場。ロンドンで恩返しができるように頑張りたい」と決意を示した。
大阪市で行われたロンドン五輪代表選手選考会を兼ねた陸上日本選手権で五輪切符を手中に収めた久保倉選手。一夜明けた11日、所属先の新潟市・新潟アルビレックスRC本社で臨んだ記者会見の顔には、充実感がにじんだ。
五輪切符を手中にした前日のレース後、久保倉選手は福島大に入学してから約12年にわたり指導を受ける川本和久監督からねぎらいの言葉を受け、むせび泣いた。川本監督は「今年のレースでの失敗はない。じたばたせずに腹が座っていた。真似ができない」と話し、ウイルス性の胃腸炎の症状に耐えてつかんだ教え子を最高の言葉でたたえた。
4年前の北京五輪で久保倉選手は、日本選手権後の代表発表で選考に漏れ、後日代表選手に追加されて初の五輪出場を決めた。「4年前の発表日は駅前で人目をはばからずに大泣きした。今回は北京と違い、A標準を突破して代表の切符をつかむことができたのでうれしく思う」。出場が夢だった前回とは違う。海外選手との真っ向勝負のために磨き上げてきた4年越しの思いを乗せてロンドンに乗り込む。
(2012年6月12日 福島民友ニュース)
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