約４６２キロの道のりを走破し、両手を上げてゴールテープを切る間寛平さん（右から２人目）＝２１日午後４時５０分ごろ、いわき市・スパリゾートハワイアンズ

　東日本大震災からの復興を願い、本県、岩手、宮城の被災３県を縦断するマラソンに挑戦していたタレントの間寛平さん（６３）は２１日、ゴール地点のいわき市のスパリゾートハワイアンズに到着。スタートの岩手県山田町から約４６２キロの道のりを被災者に元気を送りながら走破した。
　最終日は同市三和町を午前７時に出発、約４１キロを走り午後４時５０分ごろ、大勢の市民らの歓迎を受け、スパリゾートハワイアンズのステージに設けられたゴールテープを切った。
　本県を走り、原発事故で１年半近くも古里に戻れない被災者の姿や風評被害を目の当たりにしてきたという寛平さんが、「今回のことを絶対に忘れてはいけない。講演会などで伝えます」とステージで力強く語ると、会場からは温かい拍手が送られた。
　また、今回が長距離を走るラストランという寛平さんは報道陣に「これまでずっと走っていて、しんどいなということはいっぱいあったけれど、今回は全くない。どれだけみんながしんどい思いをしているか」などと被災者への思いを語った。また「すごく東北が好きになった。だからこれからもしょっちゅう来ます」と再び東北の地を踏むことを誓った。
（２０１２年８月２２日　福島を走る・福島民友ニュース）