レースを前に子どもたちの質問に答える今井正人選手＝１日午後、南相馬市原町区

　南相馬市で２日に開かれる「第２５回野馬追の里健康マラソン大会」を前に、同市ゆかりのトップアスリート３人が１日、同市原町区のホテルで子どもたちと交流した。３人は競技人生を振り返りながら長距離を走るコツを伝え、子どもたちに先輩ランナーとしての貫禄を示した。
　今大会は、同市にゆかりのある陸上の今井正人選手（２８）＝トヨタ自動車九州、佐藤敦之選手（３４）＝中国電力、トライアスロンの西内洋行選手（３７）＝西京味噌＝が特別招待選手として出場する。
　この日は２日に出場する同市の小、中学生約３０人と９自治体の小、中学生約１００人が参加。特別招待選手らに競技を始めたきっかけや大会前の心構えなどを質問した。緊張をほぐす方法を問われた今井選手は「練習に自信を持ち、特別なことをしようと考えないのがベスト。自分は深呼吸をしてリラックスしている」と回答。後輩ランナーの疑問に丁寧に答えていた。
　このほか会場では学生時代の今井選手を指導した岩渕仁さんが講演。瀬古利彦さんや宗兄弟など、往年の名ランナーが取り組んだ練習方法を紹介した。
（２０１２年１２月２日　福島を走る・福島民友ニュース）