フルマラソンのスタート前に、選手たちを激励する増田さん（右）と尾崎選手＝いわき陸上競技場前

　いわき市で１０日に開かれた第４回いわきサンシャインマラソンには、マラソン解説などで活躍するスポーツジャーナリストの増田明美さんやロンドン五輪に出場した尾崎好美選手（第一生命）ら１０人のランナーがゲスト参加。資生堂ランニングクラブの４選手はランニング教室を開いて参加者たちと触れ合い、大会を盛り上げた。
　ロサンゼルス五輪女子マラソンにも出場した増田明美さんは４年連続の出場。フルマラソンのスタートから８キロ地点まで走り、沿道に手を振るなどしながら市民と触れ合った。増田さんは、これまでの大会を振り返りながら「どんどん沿道の人が増えてきたのが分かる。ランナーと沿道との一体感もある大会で、復興に向けて一緒に良いスタートを切れたと思う」と笑顔で話した。
　尾崎好美選手はフルマラソンの参加者と共に３０キロ地点まで走り、交流を深めた。「上り坂が急で難しいコース。正直きつかったけれど、海を臨む景色がきれいで楽しく走れた」と振り返った。
　第１回大会以来のゲスト参加で震災後初めていわきを走り、「沿道の皆さんからの応援が温かく、こちらが応援しなくてはいけない立場なのに逆に励まされた」という。「まだまだ大変な状況だと思うけれど、走ることなど楽しみを見つけて前向きに過ごしてほしい」と被災者にエールを送った。
（２０１３年２月１１日　福島を走る・福島民友ニュース）