【女子１０キロ高校生以上】初優勝した上野紗耶佳（喜多方桐桜）

　「近くを走っているランナーからの声掛けで勇気をもらえる、楽しいレースだった」。高校生以上女子の部（１０キロ）に初挑戦し、４２分２２秒の好タイムで優勝した上野紗耶佳（１７）＝喜多方桐桜高２年＝は疲れを見せてのフィニッシュだったが、最後に笑顔の花が咲いた。
　大会３日前に風邪をひき、体力が落ちていたという上野。スタートから男子選手に追いすがり、女子のトップでレースをつくった。後半は失速したが「両親が応援してくれていたのでしっかり走れた」と気持ちを立て直し、２位に１分３０秒以上の差を付けてゴール。小学生から６度目の挑戦で、初の栄冠を手にした。
　高校の陸上部では主に３キロを走っている上野だが「１０キロも意外とうまく走れた」と、長距離にも自信を付けたレースとなった。「次回も１０キロに出場して２連覇し、自己ベストを更新したい」。上野は初優勝の結果に満足せず、自分の走りを磨き続けることを誓った。
（２０１３年１１月４日　福島を走る・福島民友ニュース）