【ハーフ一般女子フリー】圧巻の走りで２連覇した野尻あずさ（富山県）

　「昨年より沿道の人の表情が明るく、数も多かった。出場して良かった」。ハーフ一般女子フリーで２位に約８分差を付け２連覇を達成した野尻あずさ（富山県）は、レースで感じた南相馬市の「変化」を明るい言葉で紡いだ。
　１１月の横浜国際女子マラソンで日本勢最高の２位入賞を果たしたトップアスリート。約２週間で臨んだこの日は「自分のペースを守り（同時出発の）男子に付いていった」と、他を寄せ付けない圧巻の走りを披露。「１キロ３分４０秒ペースを守れた」と充実感を漂わせた。
　雑誌で大会を知り、初参加した昨年も２位に約１０分差を付ける大勝。大会をきっかけに本県を意識する機会も増えたという。「（沿道の人の）明るい表情が一番うれしかった。富山に帰って福島のことを発信したい」。重ねる言葉に、本県への思いがあふれる。「来年も出る。毎年参加して１年ごとに復興していく南相馬を見続けたい」。笑顔で３連覇を誓った。
（２０１３年１２月２日　福島を走る・福島民友ニュース）